皆様あけましておめでとうございます。
え?遅いでしょって?モノの本では必ずしもまだ松の内は終わっていない地域もあるとか。
こういうのは気持ちが大切です。ということで今年も宜しくお願い申し上げます。
しかし早いものでもう2026年も1月の1/3が終わりました。
このところは続く早朝の0度付近の(房総半島にしてはかなりの)低気温もあり、基本的にVTR250かスイフトしか乗っていませんが、
それでも気になるのはメインであるはずのCBR600RR。2026年最初の3連休は早速バイクいじりをしておりました。
そうそういきなり余談。
この週末に出先でスイフトの空気圧モニタの警告が鳴り響きましてなにごとかと思ったらば。
なんと右リアタイヤのエアバルブが裂けるという珍事が発生。
とはいえタイヤ交換=バルブ交換からまだ1年半しか経っておらず。
出先ではどうしようもないのでビニールテープでバルブの裂け目と逆方向にテンションをかけてエア抜けを抑えつつ、自宅まで何度かエア補充をしながらたどり着きました。
その後駆け込んだ某黄色い帽子のカー用品店さんでは、直前の予約にもかかわらず大変親切にご対応頂き、
私の「そんなに早くダメになるものかしら」の問いに「もしかしたらこの1つだけ最初から問題あったのかもですね」とのご見解でした。
確かに1か所だけは妙ですが、冬の低温でゴムや樹脂は硬くなりますので日頃のチェックが大切ですね。
2輪と違って4輪は多少の変化には気づき難いものですから、やはりリアルタイムの空気圧センサは重要だなと思った次第です。
というわけで今回のターゲットはこちら。
私の愛用のツーリングバッグはSW-MOTECHなるドイツの会社の製品なのですが(国内はActiveさんで取り扱い)、
それを導入したのが2022年の2月のことでした。
更に同年の4月に一計案じて本来”タンクバッグ”であるものを”シートバッグに転用すべく、
CBR600RRの旧型用の中華タンデムシートを改修してSW-MOTECHの【PRO】カテゴリのベースを取り付け、
タンクバッグをリアシート部分に取り付けて便利に使用して参りました。


ただ、このときベースとした中華製シングルシートはいうまでもなく人を乗せるようにできていませんし強度もありません(笑)
私がこのCBR600RRの2BL型を購入した当時は既に純正のシングルシートも絶版だった関係でこれを入手しましたが、
値段が純正の僅か1/7ということもあり、加工ベースとして全く惜しくないほど安価なこともあってこれを活用していました。
ですが、そもそも本来の用途外でもあり、品質的に値段なりであることはどうしようもなく。
実は使用開始から1年少々でシートを車体に固定している箇所のうち、車体後端付近の固定用の大きなツメがポッキリ折れまして、
それ以来、内心『この中華シートに貴重品を入れたバッグを装着してもシートごと飛んでいくのでは?』と常に不安がちらついていました。

とはいえ、決してなにも対策をしていなかった訳ではなく。
画像のようにほぼ全てが樹脂製のシングルシートカウルにアルミ板やネジなどで補強を加え使用していましたが、
結局 ”車体側に固定されている箇所は画像上部の金属のコの字型のループ + 先述の折れたツメ ”の2箇所に過ぎず、
その金属ループも樹脂パーツ成型時に一体で埋め込んであるだけでいつ割れて外れるか判らずどうみても強度の不安はありました。
ちなみに標準のタンデムシートの固定部分の構造はこちら。

当たり前ですが【人間を1人乗せてタンデムベルトを掴んで多少暴れようがビクともしない】構造になっています。
これが純正/中華を問わずシングルシートと人間を乗せる用のタンデムシートの決定的な差であり、
『いつか純正タンデムシートベースで作りなおしたいなあ』と常々思っておりました。
尚、類似の純正シートベースの構造で CBR1000RR-R 純正オプションの ”リアシートバッグ” なるものが存在しており、
それは純正シートの固定機構を使用したシートと置換するタイプのベースを装着し、
そのベースにファスナーでバッグを取り付ける構造。
ですが、着脱がワンタッチとはとても言えず、
バッグを外した姿も外観上びろーんとしたベース部が残り続けるどうも見栄えが悪いもので、
固定こそ堅固ながら『せっかくの純正なのにこれはこれで微妙だなあ』と感じておりました。
さりとて私も嘗て使用していた、タンデムシートに固定用のベルト式のバックルハーネスを事前に巻きつけておくタイプについては手軽でよいのですが、
シートの外しの際に邪魔だったり、ベルトもずれたり、ワンタッチではなく4か所のバックルを留める必要があったりと少々面倒でした。
そこで冷静に考えてみると、単に SW-MOTECH のまるで魔法のような固定機構に惚れ込んでしまった。
というのが他のなにもかもが面倒に見える原因なのかもしれません(笑)
実際すごいんです。自転車界隈で有名なFIDLOCK社と提携して開発されたという ”PROタンクバッグ”のロック機構は、
ベースに近づけるだけで磁力で勝手に吸いついた上でがっちりロックされ、
取り付けはまさに一瞬。
取り外しも紐を引くだけで1秒もかからず、その紐自体も内部の防犯ロックをすれば動かせなくなる非常に賢い構造をしています。
同社のEVOや、ちょっとマウントの存在感が強いGIVIなどとも違う、
世にあるワンタッチを謳う全てのバッグの取り付け方法と似て非なる違うとても優れた機構です。
ゆえに、この利便性を知ってしまうともう後戻りはできませんで、
唯一の難点である ”どえらい高価” である点を除けば本当気に入っております。
尚、このPROシステムでは PROシートリング なるタンデムシート用のベースも販売されていますが、
それはベースを例のベルトハーネスで巻き付けて固定する方式のため考慮外としています。
さてさて。毎度のことながら前置きが長くなっておりますがそれでは作業開始!
まずはPC40型CBR600RRの中古タンデムシートを適当なところから調達して参ります。
(当初は8BLシートを購入して元の2BLのものを流用しようかと思いましたが、新品は15000円もしますので勿体なくやめました)
その他に必要なのは ”PROタンクリング(固定ベース)”と適当な部材類のみ。
ここで持ち前の無計画さを活かして(笑) じつにテキトー且つ勢いで作業を開始いたします。

ステンレスの100*100*2mmの板材から切り出し。
PROタンクリングのマウントと、タンデムシートとの仲立ちをする基礎になる部分です。

これまた適当に成形。これまでの工作はアルミ材が主体でしたが流石にステンレスは硬いですね。
なんでステンレスなのか?については先般の家庭用100V溶接設備を導入したことで、
今まで”ネジ締結”と”接着”しかない手段が、”溶接”という選択肢を持ったゆえ。
ただ・・・溶接は年末に続いて人生2度目。1回目は無謀にも練習5分で軟鉄を溶接し、
今回のステンレスでも練習ゼロのぶっつけ本番でくっつけようということで無理がありますが、
対象箇所は危険を誘発する場所ではなく、タンクリングのマウントベースを取り付けるためのスペーサの固定ですからあくまで練習目的で気楽にやってみました!

わははははは。ひどいもんです(笑)
要所要所に溶接欠陥があり(手やペンチぐらいではびくともしませんが)とてもとても正しい溶接とは申せません。
今回はステンレスの手棒アーク溶接でやっておりますが、いきなり上手く行ったら苦労はありませんね~
とはいえ なにをどうすると どうなる のかを知ることが出来たので次回はすこしマシになるやも。
それよりもステンレスが従来の手法である”接着”以上の強度で加工できるようになったことが素晴らしく感じました。
『まあどうせ削って塗ってしまうし見なかったことにしよう。』ということで次へ参ります♪
尚、今回の溶接欠陥について融合不良はできれば放置したくはなかったものの、
これ以上熱をかけると歪みが大幅に進み復元不能になるため諦め、
ひとまず必要な強度がでたことでOKとしました。
しかしステンレスの熱歪みってすごいですね。これもまた人生初の経験でしたが実に興味深い変化です。
そういえばスパッタ防止剤の類も塗布してませんでそこら中にくっついてます。初めてやることは学ぶことも多いです。

この後の塗装に備え足付けがてら磨きと溶接部分やスパッタの削りこみを行い準備は完了。
ステンレスですのでプライマーを使用したうえで順次黒を塗ってゆきます。
さて。乾燥待ちの間は別の作業をやってゆきましょう。
今度は素材となった中古シートに対して穴あけを行います。

対象は3か所。 ”たまたま短納期で購入できたスペーサー” に合わせる形で加工。
内径は使用するM6ボルトに合わせて6mm、外径は10mmです。
ただ、シート加工については結構面倒なところもあります。
と言うのも、シートのふかふかな素材はウレタンなわけですが、ドリルで穴をあけるとカスが大量発生します。
それらのカスが開けた穴から綺麗に出てくることは基本的になく、シート表皮の裏に散らばって残存し見た目がボコボコになります(笑)
然るにシートのステープルを抜き一旦剥がして掃除したうえで張りなおす必要がありますので結構手間でした。そういえばシートの貼り直しも初めてやるなあ。
そうこうしているうちにステンレスベースの塗装が指触乾燥まで進みました。

どうでしょう。黒ければどうということはないですね( ̄ー ̄)。
実は溶接欠陥が何か所もあるなんて誰にもわかりません。しかも場所は裏。わはは。
そうしたらばPROタンクリングを組みつけまして。

溶接で出たスペーサ周辺の歪みは完全に平滑にはなりませんので、塗るとわかってしまいますね~
それ以外にも手際の悪さもあり母材に熱が回りステンレス板全体に歪みが出たのですがそれは概ね修正済です。
続いてシートに組み付けてっと。

相手は樹脂で一見不安に見えますが強度はステンレス板とスペーサで担保していますので、
シートごと裂けて真っ二つにでもならなければ問題ありません。
もしそこまでの過度の衝撃があってもそうなる前にバッグが裂けるでしょう。
完成したベースはこんな感じに。

うーむ。
収まりはいいんですがちょっとステンレスボルトの色味と高さが気になりますね。
ここはホームセンターには売っていませんから、着色済の黒いキャップボルトをネット注文したほうがよさそうです。どれどれ。ぽちっとな。明日には配達されるようです。ほんといい時代です。
以上で機能的にはまとまりましたので、
遂にSW-MOTECHのPROタンクバッグの取り付けをしてみましょう。
バッグの取り付け部をシートに近づけると・・・「ガチャっ」と一瞬で装着完了。
【 PRO Daypack 容量:5-8L 】


いいですね!シングルシートベースの時もとくに不安定という程ではなかったのですが、
ベースが純正タンデムシートになったことでガタは皆無。押そうが引こうがビクともしません。
【 PRO Sport 容量:12~17L 】


一回り大きなタンクバッグを装着しても丁度良く収まっています。
いつも思いますがこのCBR600RRの頃(2000~2007年頃)の薄く広めのシートカウルのデザインのバランスが好きです。
好みは各々おありかと思いますが、これぐらいが荷物やバッグを載せる際にも実用性/デザイン双方のバランスがよい気がします。
また更に時代が遡る大容量のBOX状のカウルも好き。
2stオイルの缶が入るNSRも好きですし、ペットボトルの入るCBR954RRなども懐かしいですね~。使い勝手は大切です。
さてさて。2026年最初のカスタムはこんなところでひとつ。
1か所、例の銀色のキャップボルトをフラットな黒タイプに変える作業が残ってはおりますが、
これでステンレスの溶接の雰囲気も試せましたし、懸案だった強度不安も完全に解消しとてもよい感じです。
冒頭、1月も三分の一が終わったとのお話を申し上げましたが逆に言うとまだ1週間目が経過したのみ。
どうせやるなら今年も頑張って働き、社会の一員として頑張って参りましょう♪
改めまして本年も当blogを宜しくお願い致します。
※※※※ 2026/01/12追記 ※※※※

そんなわけで追加発注していたのボルト&ワッシャーが配送されました。
然るに、当初の銀色のステンレスキャップボルトと入れ替える形で、
黒色のステンレス”ボタン”キャップボルト+黒ワッシャーを装着。
このステンレス製のボタンキャップボルトがホームセンターにはなく、
黒いタイプでもスチール製ならばどこもあったのですが結局ネット購入する羽目になった次第です。
なんだかんだ錆びたら面倒ですし見栄えも悪いですからね。ただ、値段が1本200円以上もします。スチールなら50円くらいなのに・・・。
構造上、ステンレスベースとスペーサの溶接部からの水の侵入はありませんが、
シート本体へのステンレスのスペーサの貫入部とワッシャ周辺のシーリングを行い完成です♪
これで風雨も気にすることなく使える用になりました。
見た目もシンプルですね( ̄ー ̄)♪
ごく一般的なシートバッグのようにベルトや大仰なシートベースが残存しているよりはスッキリして大満足です。
そうそう。実は私、最近になって~2024年式までのCBR600RRにも正式に対応したサイドバッグのバーも気になるんですよねえ。
既にカービングシェルケースは所有していますが、どうしても内側に垂れるのは仕方がないことですのでその手のバーがあると安心。
現時点でドイツからの納期は数か月と入手性にも難がありますのですぐではありませんが、チャンスがあったら買ってみたいところです。
当blogをご覧の皆様もSW-MOTECH(高いです!)をおひとついかがでしょうか~