金のチェーン。でも慣れないものって不安ですよね。 - VTR整備記録8 ~ EKゴールドチェーン交換編 ~ -
梅雨真っ只中ですね。
最近は天候もなにがスタンダードなのかハッキリしない年が続いていますが、
今年の梅雨もどうやらご同様。しかも21世紀の今でも天気予報は当たりません。
そんな中でも我々ニンゲンは健気に生きてゆくわけですが、
同じアホなら踊らにゃソンソンってなもんで本日もオートバイ関連のお話をお届けします。
さて、そろそろロートル感も出てきているお年頃の私めではございますが、
オートバイについても時間が経てば人間同様にメンテが必要なもの。
今回は愛車2号のVTR250のドライブチェーン交換をしてゆきましょう。

まずは現状から。
2年前に中古購入した際に装着されていた飾りっ気のないもの。
プレートを見るにRKとありますが、恐らくHONDA純正扱いのものではないかと。
VTRについては現在は時折通勤にも使う背景もあり、
メインのCBR600RRよりも頻度が高いため各所が比較的早めに損耗しています。
このチェーンについても自分で換えたものではないため導入時期/距離が不明ですが、
ここ半年ほどの注油や張り調整などの際に劣化が気になっていました。

純正のスチールチェーンにつきどうしても錆も出てきますが、
ご覧の通りいわゆる ”キンク(kink)” も発生していますね。
まずはこの状態がひとつ。そして次の状態が交換への決定打でした。

インジケータが交換時期を指し始めています。
このVTRですが、所詮250ccですのでパワーがまるでありません。
となると猛烈にブン回し、強く加減速を繰り返しながらヒラヒラと軽快に走る乗り物(法は守りましょう)。
だものでチェーンにもそれなりに負担がかかっているようです。
然らば、より高耐久且つ高品質なチェーンに換えておこうということでこちらを購入。

EKの520サイズ。VTRの指定は104リンクです。
型番は【 520SRX2 】であり所謂ゴールドチェーンになります。
その他適合品には250ccのレース向けに軽量な520LMXなるものもありますが今回は見送りました。
この520SRX2ですが、カラーバリエーションが色々設定されていまして、
当初は『ブルーメタリックもかっこいいなあ』と思ったのですが、よく考えると私のVTRは 白/金 のカラーですから、
最後まで黒/金のものと迷った挙句、結局オーソドックスなゴールドチェーンに決めました。

みてください!この輝き!みんな大好きゴールドです。
(本当はThreeDが欲しかったのですが手が出ませんでした。このチェーンは12000円くらいと安価です)
それでは従来の純正チェーンをカットしてつなぎ変えてゆきましょう。

お馴染みの古いチェーンに新しいものをタイラップで結んで引っ張るスタイルですね。
フロントスプロケット側のチェーンカバーは外さないと手が入りませんから、
こうすると一周分引っ張れば簡単にまるっと新しいものに入れ替わります。
と、ここで疑問がおありでしょう。
『スプロケ換えなくて大丈夫なの?』と。
金銭的余裕がないのは否定しませんが(笑) もちろんそこも確認してあります。

フロント・・・あれ、スプロケ外した画像しかない(笑) 年次整備のときのもの。損耗はほぼ問題無いレベルでした。

リア。これも純正のド鉄のモノだと思いますがご覧の損耗具合ですからまだ問題ありません。
余談ですがドリブンスプロケットについて私は絶対に鉄スプロケ派。
若かりし頃にNSRで某有名なアルマイトスプロケを入れて走り回っていたところ、
世田谷の若林交差点のとこで異音がしたと思ったらスプロケの歯がほぼ全部飛んだ(欠けた)ことがあります。
私のメンテが悪いのか、製造時の硬化処理のミスなのか今となっては判りませんがトラウマというやつですね。
続いてはチェーンの接続へ。ここで驚愕の事実が!??

なにやらジョイントが見慣れない形をしていますね。
なになに・・・スクリュージョイント?こりゃまた面妖な。
完全に普通のカシメジョイントかと思って買ったのですがどうも特殊な構造のようです。
それでも新しいものは常にワクワクしますから、
これはこれでということで(笑)作業を進めてゆきましょう。
シールチェーンにつき、二度と分解できない各部へのグリス封入も最大限行ってゆきます。

このスクリュージョイント方式ですが、
ご覧のような付属の6角ナットで圧入を行う構造です。
曰く、「バランスよく60°ずつ締めこんで止まるところまで締めればOK!簡単!」というのですが、
なにせ程度が判りづらく難しい。慣れの問題はあるにせよ今回はとても時間がかかりました。

締めては外し、締めては確認し・・・よくわからん!
途中で諦めてノギスで周辺のリンクプレート間の距離と、
ジョイントピンの突出量で判断する方針に変えました。結局締め具合ではなく数値で見た方が早いです。

最終的にこんな感じかな。というところまで。
しかしこの銅色の棒で強度とか大丈夫なのかいな??ととても不安。
工程上はカシメの類も一切ありません。
この後、中央付近の段差部分から余分なピンを折り取るのですが、
この時点でもまだ不安で仕方がありません。ともあれ指定通りパキッとな。

これが完成形だそうです。
なにやらカシメジョイントと比べても見栄えもイマイチですね~
作業自体はこのあとチェーンの張りを行って完了なのですが、
気になっている部分は一応解る範囲で確認しておきましょう。
焦点はズバリ。スクリュージョイントの信頼性はあるのか?の点です。
とはいえ素人が家庭で破断や強度の試験などできる筈もありませんし、
テストのためにチェーンを無駄にする財力もありませんので本当に出来る範囲で次の2点を観察。
1.ジョイントピンの強度
⇒折り取ったピンにステンレスも容易に切れるドリルで穴を穿ってみました。
結果、まるで歯が立たないほど硬いピンで。正直驚きました。見た目の銅色では判らないことです。
2.リンクプレートの強度
⇒その他のリンクプレートより明らかに厚みがある強い構造でした。
実測しても厚く、そこに前述のピンが圧入されることで抜け留めも担保されているようです。
ネットの情報ではこの方式は海外ではメジャーだとのこと、
また、そもそもEKの江沼チヱンさんですから不安などあるはずもないということも。
あとは実際に酷使してみて、自分の目で結果を確認しようと思っています。
(それでも私には工具も実績もあるカシメ式のほうが確実ですので次回はカシメ式にします)
ともあれ気になっていた従来のチェーンから交換が済み諸々とスッキリ。
言うまでもなく圧倒的に回転が滑らかにもなりましたし、梅雨の晴れ間の走行が今から楽しみです♪
皆様もメンテがてらカラフルなチェーンなどご検討されては如何でしょうか( ̄ー ̄)。